

看護師1年目で退職を考えているけど
- どのように行動すればいいのかわからない
- 誰に相談すればいいのだろう
- 退職させてもらえるだろうか
このように考えている方は多いはずです
私は新卒で入った病院を2021年3月で退職しました
その際にどうすれば良いのか全くわかりませんでした

もし、あなたが1年目の方であれば、余計にわからないと思います
また、辞めようとしているということは、心身ともに疲れ果て、動き出すことすらできないかもしれません
そのような方は辞めるよりまず休職することをおすすめしています
私が休職をおすすめする理由は
- 師長や先輩方に今の自分の状態を知ってもらうことができる
- 心身ともに回復できる
- 一度立ち止まって考えることができる
等があります
休職について詳しくは新人看護師1年目での休職までの流れと休職期間中にすべきこと5選に記載しています

退職するにはどうすればいいのかを私の経験も踏まえて解説していきます
もくじ(見たいところをタップorクリック)
『看護師1年目だけど辞めたい…』新人看護師の辞め方
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これからどうしていくのかを考える
まずは、自分がこれからどうしたいのかを考えましょう
すぐに転職しようと考えている場合はもちろんですが、一度ゆっくりしようと考えている方も、今の転職の状況を知っておくことは非常に大切です
私も転職サイトに登録しましたが、転職サイトに載っている情報だけではなく
- 1年目看護師の転職状況
- コロナ禍での転職状況
- 病院の内部情報
- 転職サイトには載せられない情報
- その転職サイトだけが持っている求人
等々
登録しなければ知ることができなかった情報を得ることができます
また、もし今後、辞めないと決めた場合でも、転職サイトに登録して、辞めることができる準備をしておけば、いつでも辞められるという心の余裕にも繋がります
そういった意味でも転職サイトに登録しておくのはオススメです

私は最初にマイナビ看護師に登録しました
奨学金の規約は事前にチェックする
皆さんの中には奨学金を学生時代に借りている方もいるでしょう
奨学金には大きく分けて二つの種類があります
- 一般的な学生奨学金(日本学生支援機構等)
- 病院独自の奨学金
1.の場合は勤務先とは関係なくあなた自身が貸与しているものなので、退職とは関係なく決まった返済をしていくだけなので問題はありません
2.の場合は勤務先から貸与しているものなので退職する場合は厄介なことになります
私の妹も借りており

返すまでは絶対に辞められない
と必死に働いていました。(妹は4年働いて完済していました)
しかし、奨学金を借りているから辞められないかといえばそんなことはなくて、返済の途中であっても辞められます
返済していないことを理由に退職させないとなると労働基準法違反になります
当然、借りた奨学金は返済しなければなりませんので
- 奨学金の規約を確認
- 返済できるのかを貯蓄額や親から借りることができる額で考える
- 退職の決断
と順番に考えていくようにしましょう
奨学金の規約を確認
まず、返済についてどのような内容が書かれているかを確認します
ほとんどの病院では退職時に残りの貸与額を一括返済ということになっていると考えられます
先にチェックして返済条件を確認しておきましょう
また、規約には載っていない返済方法がある可能性もあります
奨学金を扱っている労務・人事の担当者に確認するのが一番確実です

とりあえず奨学金の担当部署に確認してみましょう
もちろん、心身的に耐えられない場合はすぐにでも辞めましょう(心身の方が絶対に大事です!!!)
退職を告げた際には、まず確実に奨学金について触れられます。その際に返済について明確に答えられるようにしておきましょう
奨学金借りて就職するはずだった病院に就職せずに現在に至ります。
学生だったので、周囲に頭を下げまくり借金して奨学金を返し、その後必死に返済しました、、。
が、何とかなりますよ。
その選択を悔いた瞬間もありましたが、20年後の今は後悔は1ミリもないですよ😆自分の思うように生きてね〜☺️
— アヨン@複業看護師 (@ahyeonkunisada) August 7, 2021
アヨンさんの場合は入職せずに奨学金返済することになったようですが周囲の方に助けてもらったようですね
心身的につらい場合は周りからのサポートも受けてでもとりあえず病院から脱出する必要があります

心身を壊さなければ後からなんとかなります
師長や係長などの直属の上司に伝える(具体的な伝え方も解説)
辞めると決めた場合、師長や係長等、直属の上司に伝えます。間違っても、看護部長や人事部に直接言いに行かないようにしてください

直属の上司を飛ばすのは失礼に当たります
そして、師長や係長に伝える際には、退職理由を入念に練っておきましょう
しんどいから辞めます程度の理由では跳ね返される可能性があります。
どの病院も看護部側は看護師にできる限り辞めてほしくないです
それは
- 看護師はどこも足りていない
- 1年目看護師の離職率は今後の採用に関わる
- 採用と教育にはお金が掛かる
からです
従って、しっかりと辞めたい理由を考えておかないと跳ね返されますし、跳ね返された後に違う理由を言うのは勇気がいります
絶対に辞めることができる理由を考えて、絶対に辞めるという意志を持ってから伝えるようにしましょう
こういう退職理由はダメ!
- 退職しようかと考えていますor退職したいです
→退職するなら、『退職させていただきます』とはっきり言いましょう。師長に『こちらが何か変えれば残ってくれるのではないか』思わせてはいけません - 技術や勉強が同期についていけません
→ついていけないなら、あなたがやっていけるように病棟の体制を整えます等、辞めないように話を持っていかれます - 私には看護師が向いていません
→『1年目の頃はみんなそう。やっていくうちにできるようになる』と続ける方向に向かいます
もし私が看護師1年目で退職するなら
また、法律では2週間前に退職の意向を伝えれば退職できることになっていますが、それぞれの病院の就業規則によって、退職日のどのぐらい前までに退職の意向を伝えなければならないかが決まっています
しっかりと確認してできる限り余裕を持って伝えられるようにしましょう
この時に今後の流れを師長に確認しておきましょう
- 自ら看護部に報告しに行かなければならないのか
- 人事部にも書類を取りに行かなければならないのか
- 退職するまでに何をしなければならないのか
次の動きを知っておきましょう
中には辞めることを伝えてもうやむやにする師長もいる
- 辞めると伝えたのに師長が認めてくれない
- 辞めることは認められたはずなのに看護部に伝わっていない
- 辞める日程がはっきりしない
中には上記のように辞めることが認められて

辞められる、良かった
と安堵した後に退職へ進んでいかないことがあります
師長はできる限り、自身の病棟から退職者を出したくありません
それは
- 慢性的な人員不足
- 離職率が上がり、次年度の採用に関わる
- 師長自身の評価が下がる
という理由が挙げられます
そこで、師長が退職させないよう工作する、もしくは先延ばしにする可能性があります
退職する側は、退職する意思を伝えてから2週間後には退職する権利があります
従って、退職する意向をいつ伝えたのかがわかるように証拠を残しておくことをおすすめします
証拠を残す手段としては
- 録音しておく
これが一番有効です
お守りと考えてとりあえず録音しておきましょう
もし、この録音音源が必要な事態になったり、その他の理由で退職がこじれたりした場合には、以下で紹介する退職代行サービスを利用するのが有効です

退職代行サービスを利用することで、あなたと病院との間に退職のプロが入ってくれるので事態が深刻化することが避けられます
退職届を記入する
おそらくほとんどの病院は退職届の所定の用紙があります

私の場合も所定の退職届の用紙に記載し看護部へ提出しました
そのあとは流れに身を任せるのみかもしれません。
おそらく人事部から呼ばれて
- 更衣室のロッカーの鍵やカードキー、制服の返却について
- 年金や健康保険について
- 退職金や今後の税金について
これらの説明があると思います。そこでしっかりと確認しておきましょう
また、退職後すぐに転職する場合はいいのですが
無職の期間がある場合、無収入であるにも関わらず
- 社会保険料
- 年金
- 住民税
- 家賃
- 寮に住んでいる場合は退去費用の引越に必要な費用
等の多額の支出が見込まれます
どのような支出がいくらぐらいあるかを確認して
- 今の貯蓄で足りるのか
- すぐに転職しなければならないのか
- 親などの親しい人から借りるのか
これらを確認しておくことも必要です
そして、今後の支出は多岐に渡るため、活用できるものは活用していきましょう
退職後に活用できるものとしては以下のようなものがあります
- 国民健康保険料や社会保険料の免除の免除申請
- 国民年金の免除制度・納付猶予制度の利用
- 傷害手当金の申請
これらは申請の期日が決められているものもあるので、早めに確認して役所に行くことをおすすめします。
お世話になった先輩や同僚に挨拶をする
短い期間だったかもしれませんが、今までお世話になった方に挨拶をしていきましょう
お世話になった方も人づてに聞くよりは、直接あなたから挨拶をされた方が嬉しいです
どのぐらいの時期に言うべきか難しいところではありますが、シフトを考慮しつつ伝えていきましょう

難しい場合は無理して伝えなくても良いですよ
退職させてくれない場合
師長や看護部長と話し合っても退職をさせてくれないといった場合もあるかもしれません

苦しんでいるのに、辞めさせてもらえない…
もし、あなたがそのような状態でどうしようもなければ、究極の方法を利用します
それは退職代行サービスです
退職代行サービスとは、専門の業者があなたの退職を全て行ってくれるサービスです。退職できずに苦しんでいた看護学生時代の友人は、退職代行サービスを利用することで
- 師長や看護部と連絡なく(電話などもなく)
- 必要書類は郵送で
- 退職代行サービス申込後は出勤なし
このような形で退職できたそうです

私も退職を伝えてから過ごすのが苦痛だったので羨ましいです
その友人が使用した退職代行サービス【退職代行ガーディアン】
しかし、退職代行サービスは退職の究極の方法です。退職したいのにどうしても退職できないという場合のみ利用する方がいいと思います
やはり、辞めるにも礼儀があります
いきなり辞められたら、職場も混乱する可能性があります
退職代行利用時の注意点
- 看護の世界は繋がっている
- 病棟の看護師には良い印象を与えない
- 誰かと会わないかビクビクしながら過ごすことも
看護の世界は繋がっている
まず近隣の病院同士は看護部長同士での会議等もあるので繋がりがあると思ってまず間違いないです
従って、近隣の病院で再就職するとなると退職代行を利用して辞めたということが伝わってしまう可能性はあります
しかし、個人の話を個人が特定できる形で看護部長同士がするかといえばその可能性はかなり低いと考えられるのでそこまで心配する必要はないと思われます
病棟の看護師には良い印象を与えない
突然辞めたとなると驚きと共に、苦しんでいるという事情を知らない先輩は悪い印象を抱いてしまうでしょう
しかし、もうほとんどの確率で会いませんし、会ったとしても言葉を交わすこともないでしょう
1年目の看護師が辞めることは業務上ほとんど支障が出ないので、辞めるのなら今のうちで良かったと思われることがほとんどです

苦しみを分かってくれる人は分かってくれています
誰かと会わないかビクビクしながら過ごすことも
近隣に住み続けるのであれば、初めのうちは誰かに会ってしまうのではないかとビクビクしてしまうかもしれません
時間が解決してくれます

もし、一人暮らしであれば実家に戻って病院から離れるのが良いですね
看護師1年目で退職された方のYouTubeが参考になる
私が観て1年目看護師が退職する際に参考になると思ったYouTubeを紹介します
- 精神的に疲れてしまっている
- 看護師1年目で辞めても転職先はあるのだろうかと不安
- 退職の第一歩を後押ししてもらいたい人
こんな方はぜひ参考にしてみてください

音声はBGMのみなので字幕を読んでいくしかないですが、倍速なども利用して時間がある時に観てもらえればと思います
私の知っている同期や後輩で1年目に辞めた人たちは
- 他の総合病院
- デイサービス
- 採血室
に転職していたので、クリニックに1年目で転職することができるのは希望が持てるなと感じました
また、他にも
臨床経験一年未満でクリニックに転職しました!
— スン😌 (@chffym) April 25, 2022
エージェントさんに希望を伝えて探していただきました!
どのような面接か、職場の雰囲気はどうかなど一緒に全部聞いてからうけました!— スン😌 (@chffym) April 25, 2022
病棟10ヶ月で退職して、クリニックに転職した者です😳よかったらお話ししてください✨
— おでん🍢110ns (@ns110_oden) April 25, 2022
はじめましての就職がクリニックでした( ˆ꒳ˆ; )
— chai (@QSjorsZ6GwpLWma) April 26, 2022
と調べてみると多くの方が1年目で転職してクリニックに就職されていたり、中には初めての就職がクリニックという方もおられて
私が知らなかっただけで、クリニックは幅広く採用していることを知ることができました

意外とクリニックへ転職できるんですね!
今の自分が可能な転職先を知る→心の安定を得る
もし今転職するとすればどのような転職先が考えられるのかを知ることは、いつでも今の職場を辞めて転職できるという心の安定にも繋がります
転職サイトに登録して転職先の情報を仕入れておくことを私はおすすめしています
転職サイトは使わない方がいい?新人看護師1年目で使うべき人は?【A:大変で時間がない人】で転職サイトに登録しておくべき理由を解説していますのでそちらもご覧ください
自分に合った転職先を知る
こちらを読んでいる方の中には今の自分にどういった転職先合うのか分からない方も多いと思います
そこで私がおすすめするのは
- 短期でいろんな場所で働いて経験する
- 自分と合っている分野(病棟、老人ホーム、クリニック等)を見つける
- 自分と合っている職場に就職する
という過程を踏むことで転職後の不一致を防ぐことができます
短期で働くのに私がおすすめするのはMCナースです
1日だけや短期の仕事を幅広く紹介してくれます
メールやLINEでどのような仕事があるのかを見ることができるので簡単に探すことができます
【看護師1年目の転職にもおすすめ!】MCナースネットの評判は?19個の口コミからメリット・デメリットを徹底解説の記事ではMCナースネットについて詳しく書いています。自分に合うかどうか確認してみてください
看護師1年目で辞めた私の同期の話
私の学校の同期でも1年目で辞めた人はいました
私たちは同じ総合病院に就職しましたが
彼女は入職して糖尿病内科や神経内科等の混合内科に配属され、4、5ヶ月程度で退職してしまいました
そして、他県の総合病院に再就職して今は元気に脳外科で働いています
最近も連絡はちょこちょこ取るのですが、彼女が私に言っているのは

早めに辞めて良かった
ということです
その理由を聞くと
- 心身ともにまだ大丈夫な状態で転職できた
- 早く辞めたことで新しい病院でも新人として扱ってもらえて、技術等をしっかり教えてもらえた
- 新しい新人が来る前に新しい病院に行くことができた
という話をしてくれました
教育体制がしっかりしているところだと
早期離職をしてもしっかりと教育してくれるので、どうしようもないのなら早く退職して次に行った方がいいですね
あなたが転職を視野に入れて病院やクリニック等を探すのなら、早めに転職サイトに登録するのがおすすめです
私がおすすめしているマイナビ看護師では、あなたが忙しくてもコンサルタントがあなたの条件に合う転職先を探してくれます
私も実際にマイナビ看護師に登録しました【初回面談】6年目看護師が“マイナビ看護師”と面談してみた

もしあなたが困っているのなら、私に連絡して下さっても大丈夫です
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